メニュー

コラム

家づくりの基本 内部編

前回は家作りの外部編について話しました。

経年変化しても美しい佇まいになる素材を使う事や、地域の気候に応じた屋根のかけ方などをして欲しいという話をしました。

今回は内部について話したいと思います。

私の個人的な意見も含まれている事をご了承ください。

前回外部の話をしたのですが、

内部空間においても、外部の仕上げの雰囲気から、ガラッと印象の変わるような内部空間になってしまうのは、いかがなものかと思います。

外部は、和風なのに、中に入ると洋風のモダンな雰囲気、またはその逆など

外部から室内に移動した際、違和感のない素材や空間の造り方があるように思います。

外部から受ける印象を持ったまま室内に入った時、違和感なくしっくりくるような内部空間は、

緊張しない日常が過ごせる落ち着いた空間になるのではないかと思っています。

ある住宅建築家の方から、いい家(落ち着いた空間)にするための3つの条件という話を聞いたことがあり、私はそれに1つプラスして

4つの条件を設計する際に取り入れるようにしています。

今回は、その話をしたいと思います

現在の住宅展示場に行くと、天井が高く、窓がたくさん付いていて、天井にはたくさんの照明がある

夜でも昼間のように明るい空間になっている。こんなところが多いのではないでしょうか?

そしてこれらの条件を満たしたものが ”いい住宅” ”豊かな空間” なのだという考え方を持っている住宅会社が多いように感じます。

 

今回お話しするのは全く逆の事になります。

皆さん色んな考えをお持ちでしょうから “こういう考え方もある“ ぐらいの感じで聞いていただけたら幸いです。

以下が、落ち着いた空間を作るため4つのポイントとして、当社でプランニングする際の基準になっています

1、天井の照明をつけずに、光の重心を低くする

2、天井低くする

3、窓を極力少なくする

4、半屋外空間をつくる

この4つのうち2つについて今回お話します。

まず天井に照明をつけずに、光の重心を低くする

これはくつろぐ空間であるリビングやダイニングについては、極力天井の照明をつけないようにしています。

キッチンなどの、手元の作業を伴うような空間については、天井の照明をつけて作業しやすくなるように心がけますが、

リビングやダイニングなどのくつろぐための空間には、極力天井に照明をつけないようにしています。

天井にたくさんのダウンライトを使う設計をされる方もいるかもしれませんが、

昼間の太陽と同じ照らされ方をすると、体を休めるくつろぐ空間にならないのではないかと思い、

なるべく光の重心を低くするように心がけています。

食事をするテーブルの上には、ペンダントライト、リビングには壁付のブラケットライト、スタンドライトなどを使用し、

光の色も、夕日に近い電球色の明かりを使うことで、落ち着いた色合いの空間を作るようにしています。

 

 

次に天井を低くすることについて

天井が高い方が豊かな空間であるように世間では思われていますような気がします。

天井を高くするのも、気持ち良いかもしれませんが、天井低くするのも決して悪いものではなく、とても落ち着いた空間になります。

天井が低いと、圧迫感を感じると思われる方がいますが、実際ほとんどは慣れの問題だと思います。

今まで数十件引き渡してきて、1年後にヒアリングをすると、ほとんどの方が、天井が低くて落ち着くと言う感想をいただいて、

やはりなれの問題なのだと思っています

又天井が低い空間は、室内の体積が小さくなるので、冷暖房の効率も良くなると言う事があるのです

そして、天井を低くすることで、得られるもう一つのメリットは、軒高(建物の高さ)が低く抑えることができ、

落ち着いた佇まいのプロポーションになります。

しかしただ低くすればいいというわけではなく、実際には一部高い天井も組み合わせる設計上の工夫が必要になります。

しかしベースとなる部分は低く作るこれが、空間にメリハリの利いた楽しい空間になると思っています

これは言葉で表しても、理解することは非常に難しいのです。

一度体感していただくと理解していただけると思うのですが、、、

というわけで、低い天井の家 来月に完成見学会を予定しています。予約制ですが、、

低い天井体験してみたい方、是非一度来場ください。

2月末ごろ告知します。

次回は、あと2つについて話したいと思います


関連記事
  • 土地探し

  • 家づくりの基本 内部編その2

  • ちいさくつくる

  • 家づくり、なにからはじめる?

  • 素材について

この記事をシェア
LINE