平山の家
平山の家|風景と暮らす二世帯住宅(熊本県荒尾市)
熊本県荒尾市の高台に建つ、5人家族のための高断熱・高性能な二世帯住宅。北側はがけ地で土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に指定されており、敷地条件に配慮しながら安全性と住まいの快適性を両立した設計です。
玄関は西側の既存車庫からの動線を考慮して配置し、日々の使いやすさを重視しました。間取りは、祖母と夫婦世帯のプライバシーを保ちつつ、心地よい距離感を保つよう、LDKと和室を中央に配置。和室は個室化せずリビングと一体にすることで、空間の広がりとつながりを生み出しています。
また、限られた延床面積(約34坪)ながらも、水回りの回遊動線や視線の抜けを意識した設計により、数字以上の開放感を実現。南側には祖母や子どもたちの部屋を配置して明るさを確保し、北側には窓を設けて緑豊かな景観を室内に取り込む工夫も施しています。
さらに、奥さまのこだわりで選ばれた照明器具もこの家の大きな魅力のひとつ。リビングやダイニング、和室には空間の雰囲気に合わせて、温かみのある灯りや柔らかなデザインの照明をセレクト。単なる機能ではなく、暮らしに寄り添う照明の「質」や「雰囲気」まで丁寧に設えました。
断熱材にはセルロースファイバー(デコスドライ工法)を採用し、Ua値0.46(断熱等級6)を実現。夏涼しく冬暖かい、省エネで快適な住まいを叶えています。