ちいさなちいさな大人の木の小屋
ちいさなちいさな
大人の木の小屋
大工さんが手つくりする、
約 2.5 坪のちいさな小さな木の小屋です。
木の小屋プロジェクト 開発物語
それは、4 ヘクタールの雑木林の空き地に、グランピングができる小屋を数十棟作りたいという依頼から始まりました。
この計画を進める中で、ただのグランピング用の小屋を作るのではなく、多用途に使えるものにならないかと考え、移動式のカフェ、リモートワーク用オフィス、一時的な子供部屋、又災害時などの応急仮設的な、宿泊施設にも利用できるのではないかと考えています。そのため必要な要素として、以下の3つを満たすことを設計の条件にしました。
- 1. 4 t ユニックで移動・接続ができること
- 2. 新建材を使わず自然素材で作られていること
- 3. 大工技術が生かされていること
そして、この木の小屋プロジェクトをとおして現在家つくりで感じている課題解決のきっかけとならないかとも考えました。
現在のいい家の基準はハウスメーカーや YouTube によって、作られているような気がします。天井が高くて広く、たくさんの窓、夜も多くの照明がついて隅々まで明るい…それがいい家の基準だと一般の方に捉えられているようです。
そんな方々に小さくても豊かな空間になることを体験してほしいと願ったのです。
ちょうどいい広さや、天井を抑えた空間の居心地の良さは住宅価格の高騰する今もう一度考え直すべきではないかと思います。
それと現在の住宅の大半は工場で制作された新建材や建具で作られ、短期間のうちに工事が終わってしまいます。それは、熟練された大工技術を持っていなくても、作ることができます。かといって、住宅一棟を建具や家具全てを手作りで行うとなると、かなり費用がかかるため、資金的に余裕がある人でないと、そういった住まいは建てることができません。
ますます、大工さんが、腕を振るう場所が失われていっています。
この小屋は、既製品を使わず、窓周りなどは、大工さんの加工による自然素材の部材で作られています。
今回のプロジェクトを通して大工技術の継承と維持そして、自然素材で作られたこじんまりとしたほどよい上質な空間を体感していただく機会となればと考えています。
仕様
- ■ サイズ 4,000×2,000mm
- ■ 重さ 約 1.8t
- ■ 天井 杉
- ■ 壁 杉
- ■ 床 杉
- ■ 外壁 杉縦張り
- ■ 屋根 ガルバリウム鋼板
- ■ 断熱材 壁 / GW16K 100mm
床 / カネライトフォーム 50mm B 類 3 種 - ■ 照明 壁付け
例えば、こんな使い方
- ■ 自宅敷地に籠もり部屋として
- ■ 別荘地に
事業用として
- ■ 簡易な宿泊棟として
- ■ グランピング用に
設置までの流れ
- 1.ご相談
- 2.設置場所・仕様確認
- 3.大工さんによる手加工
- 4.運搬・設置
※設置にあたっての注意事項
設置場所によっては確認申請が必要になる場合がございます。その場合は基礎工事費用が別途掛かります。